翻訳品質をあげるためのコツ:日本語の書き方編
- Tsuyoshi Sakuma

- 1 日前
- 読了時間: 3分

高品質の翻訳と聞くと、翻訳者のスキル、翻訳やチェックのプロセスに目を向けがちですが、実は翻訳の品質を上げるためには非常に大切なことがもう一つあります。
それは、翻訳するテキスト(翻訳原文)の書き方に関することです。
例えば、日本語から英語に翻訳する場合、日本語が翻訳原文にあたります。
実は、この日本語テキストの書き方を工夫することで、さらに品質を上げることができるようになります。
この記事では、いつもクライアントにお伝えしている「翻訳品質をあげるための日本語原文の書き方」から、すぐにでも実践できる3つのコツをご紹介します。
1. 簡潔で短い文章構成にすること
こんな単純なことに注意するだけで、翻訳品質は間違いなく向上します。
日本語版ウェブサイトのテキストをそのまま翻訳して外国語版ウェブサイトを制作するケースが多々あります。もちろん日本人向けのコピーとしては適切なのですが、これが翻訳用の日本語テキストとして最適だとは限りません。
そこで、翻訳会社にテキストを渡す前に、もう一度日本語テキストを読み返してみてください。長過ぎる文章、回りくどい言い方になっている部分はありませんか。
2. シンプルな単語や表現を使うこと
日本語の特徴の一つとして、多彩な表現方法が存在することがあげられます。これは、日本語での執筆やキャッチコピーにおいては、非常に面白い部分です。
しかし、外国語に翻訳する場合には、この特徴が仇になってしまうことがあるのです。
なぜなら、いかに魅力的な日本語でも、対象となる外国語ではその魅力を表現する方法が存在しない場合があるからです。
すぐに実践できる方法として、常用漢字で表記できるような単語選びを意識してみてください。加えて、小学生でも理解できるような表現を心がけてみてください。
これを意識して日本語を書くだけでも、翻訳後の外国語に明らかな違いが見られるはずです。
3. 日本固有の表記には補足説明をすること
できる限りは、日本固有の表記は避けるべきです。とは言え、どうしても日本語特有の表現が必要な場合もあります。
観光案内やレストランメニューなどにおいては、日本固有の表現を使わななければ、うまく伝えられないことが多々あります。
例えば、「牛丼」をそのまま英語にすると「Gyudon」となりますが、これでは多くの外国人が理解できません。
そこで、「Gyudon」に補足説明として「牛肉と玉ねぎを醤油などで煮込み、ご飯の上に乗せた料理」を付けてみたらどうでしょうか。おそらく多くの外国人が理解できるようになりますよね。
この補足説明は非常に大切です。こうした補足説明がないがために、外国人にまったく理解されないことも多いので、十分に注意が必要です。
まとめ
さて、翻訳品質をあげるための日本語原文の書き方の3つのコツをご紹介しましたが、いかがでしたか。
最後に私自身がこの3つのコツを網羅するために意識している簡単な裏ワザをご紹介します。
それは、翻訳用の日本語テキストを作成する際に「10歳の子供でも理解できる文章」を心掛けることです。これだけで、3つのコツに沿った日本語文章を書くことができるようになります。
騙されたと思って、皆さんも一度試してみてください。
必ず、これまでよりも更に高い品質の翻訳を実現することができるようになるはずです。


