どうやって英語にする?:化粧水編
- Jessica Sakuma

- 8 時間前
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英語翻訳コピーライターのジェシカです。
今日は、日本の化粧品(化粧水)についての記事を書いてみました。
日本に留学していた頃、ドラッグストアに初めて行った日のことを今でも鮮明に覚えています。化粧品が並んでいる棚にアメリカでは見たことのない製品を見つけ、「この透明な液体ボトルは何なの?」と思ったのです。
それは、日本人なら誰でも馴染みのある「化粧水」でした。

それから数年後、私は英語翻訳者になり、初めて翻訳業務で「化粧水」という言葉に触れることになりました。その際に「化粧水」を辞書で調べてみると「toner」という英単語が書かれていて、その時はかなり戸惑いました。
なぜかというと、アメリカで販売されている「toner」とはまったく異なるものだったからです。その当時、アメリカで「toner」と言えば、「収斂性化粧用ローション」が一般的でした。一方で日本の化粧水は「肌に潤いを与え、健康な肌を保つ」ようなもので、「オイリー肌や角質ケアに効果的なもの」もありました。
前置きが長くなりましたが、要は「アメリカには化粧水のようなものがなかったこと」に加えて、「化粧水を正確な英語で表現できていないこと」に驚かされたのです。その当時は化粧水に限らず、日本の化粧品を見かけることはほとんどありませんでした。
アメリカのスキンケアはとてもシンプルで、「洗顔 → toner → クリーム」の流れが一般的でした。しかし、その流れは2011年頃に始まった韓国化粧品ブームによって変わってきています。
日本や韓国のような、「保湿する」「滑らかににする」「皮膚バリア機能を高める」効果のある化粧水が販売され始めたのです。逆に「toner」は刺激が強いという理由から人気は下がったように思います。それと同時にスキンケアのプロセスに「5ステップ」や「10ステップ」を取り入れたりと様々な変化があったと記憶しています。
今では、アジアの化粧品が爆発的に増えているだけではなく、アメリカの化粧品メーカーも似たような化粧水を販売しています。大手デパートだけでなく、近所もドラッグストアやスーパーにも「肌に優しい液体」でも買うことができます。
数年前に悩んだ「化粧水」に相当する英単語ですが、今でも「toner」とされているものも見かけます。
ただ、韓国化粧品ブームで「essence」という用語が使われるようになり、今ではそれが一般的になり認知されています。
日本の化粧品メーカーでは、「SK-II:essence」「SHISEIDO:softener」「DHCl:liquid lotion」「HADA LABO TOKYO:hydrator」「SEKKISEI:lotion」のような英語表記を使っているようですね。
最後に、この記事で言いたいことは、今回の化粧品のように、国によって「そのもの」に関する背景や考え方が違うこともあるため、それぞれの事情をしっかり把握したうえで、適切な英単語を選定することが大切だということです。時には概念を新たに創り出す必要があるかもしれません。その際には、業界の変化などもしっかりキャッチしたうえで、「お客様に馴染みがあって理解しやすいネーミング」にすることがとても大切ですよね。


