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英語には敬語がない⁈

「英語には敬語は存在しない」なんてことを耳にすることがあります。

確かに、それは「ある意味で正しい」ですが、完全にそうとも言い切れません。


英語では、日本語の「丁寧語」/「謙譲語」/「尊敬語」のように明確に分類はされていないし、「名詞や動詞を使い分けることで敬意を表す」ようなことは英語ではしません。


では、英語では、家族、親友や恋人、上司などに対していつでも同じように話したり、書いたりしているのでしょうか。答えは「NO」です。

みんなに同じようにするわけではなく、相手との関係やTPOを考慮して、話したり書いたりしています。実は「敬意を表すための言葉づかい」も存在しているんです。





日本のような敬語がないため、「友人のようにコミュニケーションをとればいい」「いつでもカジュアルな表現でOK」と誤解されてしまっているように感じます。あとは、特にアメリカ人なんかは、普段からカジュアルに会話する傾向が強いので、そのような誤解が生まれているのかもしれませんね。


では、英語はどのようにして違いを表現するのでしょう。

大きく分けると、英語の特徴は下記のような感じです。



フォーマル
インフォーマル

文章

複雑で長い

シンプルで短い

文章構成

しっかりしている

カジュアル/ゆるい

文態

受動態も多い

能動態が基本

トーン

シリアス

カジュアル/フレンドリー

表現

フォーマル/婉曲的

話し言葉に近い/直接的

用語

ハイレベル/フランス語や

ラテン語由来が多い

シンプル/古英語由来が多い

スラング

原則使わない

スラングや決まり文句も多用

人称代名詞

二人称/三人称が多い(客観的)

一人称が基本(主観的)

短縮形

あまり使わない

頻繁に使う

接続詞

フォーマル

カジュアル

前置詞

前置詞で終わらない

前置詞で終わることも多い


実は、アメリカの高校や大学ではこうしたことを日常的に学んでいて、本能的に理解することではありません。だから、英語ネイティブであれば、文章の書き方やトーン、表現や単語から「この文章はフォーマルなのか・インフォーマルなのか」はすぐに理解できます。


翻訳、特にコピーライティングにおいては、読み手やターゲットよって、「丁寧で適切な文章」にすることが非常に大切なのです。もちろん、フォーマルな文書や英語コピーに意図をもって敢えてインフォーマルな表現を使うテクニックも存在します。


本来であれば、同じ会社でも「決算書」「プレスリリース」「SNS」「プレゼンテーション資料」など、媒体や目的によって、翻訳方法を変える必要があるのです。


とりわけ、翻訳やコピーライティングは「書き言葉」のため、トーン、口調、スタイルによってフォーマルレベルが明確に表現されます。そのため、翻訳者やコピーライターがこうしたことをしっかりと理解していないと目的達成や効果を得ることができないことがあります。逆に、マイナスな印象を与えてしまうこともあるかもしれません。


「敬語」の有無に関係なく、「読み手に悪い印象を与えないこと」は大原則です。

これまでの経験から、いくら英語が堪能でも、日本人だけではすべてを完璧にこなすのは難しいように感じています。ケースバイケースでうまく英語ネイティブと組みながら進めていくことが成功への第一歩であり最善の方法ではないかと思います。

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