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ブログ「翻訳虎の巻」
HONYAKU TORANOMAKI
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ジャーゴンに注意!
英語翻訳コピーライターのジェシカです。 「Jargon(ジャーゴン)」という言葉を聞いたことはありますか? 響きからすると、アニメに出てくる悪役の怪獣の名前みたいですね(笑) 実は、ジャーゴンとは「特定の組織や職種で利用されている専門用語」のことです。 最近は、「業界専門用語をやたらと使う人」を揶揄する言葉としても使われています。 このことから、特定の業界の人が普通に使っている用語でも、それ以外の人が聞いた場合にはどのような反応をしているかが何となく理解できますよね。実は、このことが翻訳にも深く関わっています。 ここでは、英語コピークリエイター・翻訳者の経験から、書き手と読み手、情報の発信者と閲覧者の2つの視点を踏まえて、ジャーゴンの理想的な情報発信の方法を検討していきたいと思います。 ジャーゴンはコミュニケーションの障害となるの? 英語に翻訳する前の日本語原稿を見た時に、まず考えることは「誰が読むのか?」ということです。その理由は、ターゲットが「同じ知識を持っている人?」か「一般人の読者?」かで翻訳の仕方が変わるからです。 学術論文、社内資料な


どうやって英語にする?:化粧水編
英語翻訳コピーライターのジェシカです。 今日は、日本の化粧品(化粧水)についての記事を書いてみました。 日本に留学していた頃、ドラッグストアに初めて行った日のことを今でも鮮明に覚えています。化粧品が並んでいる棚にアメリカでは見たことのない製品を見つけ、「この透明な液体ボトルは何なの?」と思ったのです。 それは、日本人なら誰でも馴染みのある「化粧水」でした。 それから数年後、私は英語翻訳者になり、初めて翻訳業務で「化粧水」という言葉に触れることになりました。その際に「化粧水」を辞書で調べてみると「toner」という英単語が書かれていて、その時はかなり戸惑いました。 なぜかというと、アメリカで販売されている「toner」とはまったく異なるものだったからです。その当時、アメリカで「toner」と言えば、「収斂性化粧用ローション」が一般的でした。一方で日本の化粧水は「肌に潤いを与え、健康な肌を保つ」ようなもので、「オイリー肌や角質ケアに効果的なもの」もありました。 前置きが長くなりましたが、要は「アメリカには化粧水のようなものがなかったこと」に加えて、「


英語には敬語がない⁈
「英語には敬語は存在しない」なんてことを耳にすることがあります。 確かに、それは「ある意味で正しい」ですが、完全にそうとも言い切れません。 英語では、日本語の「丁寧語」/「謙譲語」/「尊敬語」のように明確に分類はされていないし、「名詞や動詞を使い分けることで敬意を表す」ようなことは英語ではしません。 では、英語では、家族、親友や恋人、上司などに対していつでも同じように話したり、書いたりしているのでしょうか。答えは「NO」です。 みんなに同じようにするわけではなく、相手との関係やTPOを考慮して、話したり書いたりしています。実は「敬意を表すための言葉づかい」も存在しているんです。 日本のような敬語がないため、「友人のようにコミュニケーションをとればいい」「いつでもカジュアルな表現でOK」と誤解されてしまっているように感じます。あとは、特にアメリカ人なんかは、普段からカジュアルに会話する傾向が強いので、そのような誤解が生まれているのかもしれませんね。 では、英語はどのようにして違いを表現するのでしょう。 大きく分けると、英語の特徴は下記のような感じで


英語の改行はどうしたらいいの!?
英語の翻訳やコピーライティングの仕事をしていると、改行に関する質問や要望を受けることが意外と少なくありません。「英語では改行はどうしたらいいですか」といったシンプルなものから、「パンフレットにするので翻訳する際に自然な改行にして欲しい」や「日本語のデザインに合わせて改行位置を調整して欲しい」のようなテクニカルなものまでその内容は様々です。 日本語であれば、句読点や「てにをは」などの文節で改行することが一般的で、多くの方が無意識にこのように改行を行っているのではないかと思います。 英語の改行の原則 では、英語はどのように改行すれば良いのでしょうか。 改行に慣れている日本人は、どうしても自然な位置で改行をしようと考えてしまいます。 しかしながら、英語での改行の原則は「改行をしないこと」です。 英語では右端までテキストが来ても何もせずに自動的に改行します。デザイン作成時でも同様に、テキストボックスを作成後、強制改行はせずに右端で自動改行するようにします。 英語の文字配置の原則 改行と合わせて質問が多いのが、文字の配置についてです。 英語改行の原則は、右


翻訳のプロセス
多くの翻訳会社のウェブサイトには「依頼から納品までのプロセス」が掲載されています。翻訳会社により多少の違いはあれど、下記のような流れが一般的です。それぞれのプロセスにおいて「翻訳者の選定」や「翻訳ルールの決定」などを一つ一つしっかりやっていくことで、翻訳品質を高めることができるようなメカニズムになっています。 <翻訳プロセス> 【依頼】→【翻訳】→【チェック】→【最終チェック 】→【納品】 しかし、ターゲットに対して「読みやすい」/「理解しやすい」/「インパクトを与える」/「訴求力がある」ような外国語テキストにしたい場合には、このプロセスだけでは不十分です。 なぜなら、この翻訳プロセスは翻訳会社が「翻訳のミスを軽減するために考案されたプロセス」のため、より高いレベルでの翻訳を実現するためのものとは異なるためです。 では、最高品質の翻訳を実現するためにはどのようなプロセスが必要になるのでしょうか。 まず、基本のプロセスは上記のもので問題はありませんが、プロジェクトによっていくつか追加のステップが必要になります。 例えば、ウェブサイト向けのテキストを


翻訳高品質を実現するためのポイント
翻訳の「品質」をあげるために注意すべきことはたくさんありますが、多くのケースでは複数の要因が欠落してしまっていることが多いのが現状です。そのため、翻訳品質に課題が多いのが正直な感想です。 本記事では、どうすれば高い品質の翻訳ができるかという点にスポットをあて、翻訳業界側の視点から書いていこうと思います。 まず最初に、高品質な翻訳を実現するためのポイントを見てみましょう。 ① 営業担当のコミュニュケーション能力(ヒアリング力と提案力) ② コーディネーターのスキル(判断力、プロジェクト管理スキル) ③ 翻訳者のスキル(経験、表現力、テクニック) ④ 品質管理やチェックの体制(ルールやマニュアルの策定) ①、②は翻訳会社のスタッフであることがほとんどですので、経験からいかに多くのノウハウを習得し、活用できるかがポイントになります。 ③は、フリーランスと呼ばれる外部の翻訳者を活用しているのが一般的です。いかに有能な翻訳者を選定し、日々翻訳品質の向上に向けて情報交換できるかが重要です。 ④においては、翻訳者同様に優秀なチェッカーを確保するこ


英語でやってしまいがちなミス:クォーテーションマーク編
文法やスペルが完璧な英語でも、「日本人が書いた英語」だとネイティブには一瞬でバレてしまうことがあります。なぜでしょうか? その理由はいくつかあるのですが、最も分かりやすいものの一つが「クォテーションマークの間違った使い方」です。 多くの日本語人は「かぎ括弧や二重かぎ括弧をクォテーションマークに置き換えたら良い」と考えていますが、それは大きな間違いです。 クォテーションマークには、「ユーモアを含ませる」/「違和感を込める」などの利用方法があり、間違った使い方は誤解や不信感を与えてしまうリスクなあり、最悪なケースでは相手を不愉快な気持ちにさせてしまうこともあります。 そうしないためにも、正しいクオテーションマークの使い方を理解しておく必要があります。 まずは、日本語のかぎ括弧と二重かぎ括弧、英語のクォテーションマークのルールを確認してみましょう。 日本語のかぎ括弧 と二重かぎ括弧 アメリカ英語の クォテーションマーク ① 引用 ◯ ◯ ② セリフ ◯ ◯ ③ 著作物の名前 ◯ ◯ ④ 固有名詞 ◯ ✖️ ⑤ 定義 ◯ ◯ ⑥ 強調 ◯ ✖️...


品質の高い英語翻訳ライティングを実現するためには…
① 正しく読みやすい日本語原稿を書く 「翻訳=言葉の置き換え」ですので、日本語原稿と翻訳した英語の品質は比例関係にあります。日本語の品質が低ければ、当然ながら翻訳した英語の品質も低くなってしまいます。英語文章の品質を高めるため、要点や意図がしっかり伝わるようシンプルで分かりやすい日本語原稿を準備しましょう。 ② 適切なファイルフォーマットを選択する Excel(表計算)/PowerPoint(プレゼン)など必須の目的がある場合を除いては、基本的にはWordファイルで日本語原稿を作成することを推奨します。文書作成に特化したWordは、日本語の原稿作成に最適なことに加え、翻訳後の質問や修正依頼のやりとりも変更履歴やコメント機能を活用してスムーズに進めることができます。 ③ 参考資料を準備する 過去の翻訳データなど、翻訳の参考になりそうな資料は翻訳依頼時に共有しましょう。 情報は多ければ多いだけ良いと思いがちですが、逆に多すぎるとポイントがブレてしまうことがあります。商品やサービスの特長、競合との差別化ポイントなど「伝えたいこと」に絞


「翻訳」とは?
「翻訳」の定義 「翻訳」とは、『ある言語の文字を他の言語に置き換えること』を言います。日本語から英語への翻訳の場合、日本語で書かれた文字を一字一句違わず英語にすることが翻訳の基本的な考え方です。 翻訳の際に、「直訳ではなく意訳して欲しい」という要望をよく耳にしますが、実はこの依頼方法には矛盾があります。 先述のように「翻訳」というのは言葉の置き換えが基本となります。つまりは、「翻訳=直訳」なのです。一方、「意訳」は書かれている内容を理解したうえで、読み手により分かりやすい表現に書き直すことです。「翻訳」と言うよりは、むしろ「ライティング」や「リライト」という業務領域に近いものです。 「翻訳」と「ライティング」はどちらがいいのか? では、「翻訳」と「ライティング」はどのように使い分けをしたら良いのでしょうか。 翻訳業界の原則で言えば、金融や法務など正確な情報伝達が必要なケースでは「翻訳」、映画や書籍などエンターテイメント性の高い内容には「ライティング」で対応するのが一般的です。 「翻訳」と「ライティング」を組み合わせると・・・...
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