飲食店・食品
成功の鍵は、「外国人の趣味趣向の理解」と「日本独自の文化も伝わる翻訳」
日本食への外国人の関心は非常に高く、訪日外国人向けアンケートでも日本食は体験したいことの上位に入っています。少し前であれば、外国人に好まれる日本食は寿司や天ぷら、日本そばをはじめとする伝統的な和食でした。しかし、ここ最近は、ラーメン、焼き鳥、パフェ、お好み焼き、たこ焼きなど様々なものが人気です。少し変わったところでは、コンビニのおにぎりや肉まんが人気があったり、いちごやメロン、桃などの日本の果物をぜひ試したいという声などもあるようです。
これだけ、外国人が日本食に興味を持っている状況ですが、飲食店での外国人の受け入れ体制が十分に整っているとは言えないように思います。外国語対応のスタッフを確保することは簡単ではありませんが、外国人が理解できるような多言語メニューを作成しておくだけでも外国人にとっては嬉しいものです。
ただし、単に日本語のメニューを外国語にする翻訳するだけでは意味がありません。ここで重要なことは、外国人がきちんと理解できるメニューを作成することです。日本人には当たり前のことも、外国人には理解できません。料理のイメージが理解できるよう写真を増やしたり、料理に使われている材料や味の説明を追加したりすることで、外国人がオーダーしやすい環境を整えてあげることが非常に大切です。
さらに、外国人の趣味趣向を理解したうえで、全体のメニュー構成やスペシャルランチなどを考えることができるようになると、客単価やグループ単価も見え、その後の外国人対策にも役立つようになるかと思います。
ポイント
✔️ 外国人の趣味趣向を理解したメニュー作りをすること!
✔️ 外国人が理解できるように丁寧で分かりやすく翻訳すること!
ケーススタディ
01/
日本料理店ウェブサイト(英語)
京懐石をメインとする老舗料亭のウェブサイトを翻訳。
繊細で手の込んだ料理が多く、メニュー翻訳ではいかに外国人に理解できるようにするかが最大の課題。
ローマ字表記と補足説明をバランスよく組み合わせて翻訳することで、京懐石のイメージを保持しながら、外国人にも分かりやすい英語メニューに。
02/
レセプションメニュー翻訳(英語)
国賓向けレセプションのメニュー翻訳。
日本食を中心に洋食や中華まで幅広い料理があり、それぞれの料理を理解したうえで、国籍が様々な国賓に対して、丁寧で理解しやすい英語にするかが最大の課題。
料理の内容を担当シェフにも確認をしながら、実際の料理と差異がないよう、一つ一つの英語表現にもこだわりながら翻訳を進めたことで、料理の内容がきちんと伝わるメニューに。