「母語」と「母国語」の違い


「母語」と「母国語」と「国語」

翻訳において、「母語」と「母国語」は非常に大切な考え方です。

厳密に言えば、この2つに「国語」というカテゴリーを加えるべきかも知れませんが、この3つの関係は専門の研究論文においても議論が分かれるほど複雑なため、ここでは敢えて「母語」と「母国語」の2つに絞り込みたいと思います。

「母語」と「母国語」の意味

「母語」と「母国語」の違いを尋ねられて、即答できる方は意外に少ないのではないでしょうか。実は、マスメディアでさえも混同してしまっているケースがあるようです。

まず、「母語」と「母国語」の辞書的な意味は下記です。

<母語>

幼少期の生活環境から最初に習得した言語。漢字では「母親の言語」と書きますが、母親(父親)の話す言語に限らず、この時期に影響を受けて習得した言語を指します。

<母国語>

自分の属している国の言語。つまりは、国籍と母国語は同じ言語を指します。

正直、これだけで理解するのは難しいと思います。

なぜなら、日本は世界的に見ても少数民族の集合体のため、「母語」も「母国語」も日本語というケースがほとんどだからです。ただ、世界的に見ると日本のようなケースは非常に珍しく、諸外国においては様々な要因が絡み合い、複雑になっているのです。

例えば、メキシコ人家族がアメリカに移住し、その後子供Aが生まれた場合を考えてみましょう。この場合、おおよそ家庭ではスペイン語が使われますので、Aの「母語」はスペイン語になります。仮に、Aがメキシコ国籍ではなく、アメリカ国籍を取得した場合、「母国語」は英語となります。

翻訳業界でのネイティブの考え方

翻訳において、「ネイティブ」という用語をよく利用しますが、「ネイティブ」とはどんな人を指すのでしょうか。

その答えは、「ネイティブスピーカー」=「その言語を母語として話す人」です。

翻訳する際には、日本語から英語の翻訳では英語ネイティブ、英語から日本語の翻訳では日本語ネイティブのように、翻訳後の言語のネイティブが翻訳することが望ましいとされています(分野や内容により例外も有り)。

まとめ

「母語」と「母国語」の考え方は、翻訳の品質にも大きく影響を与えるものです。

翻訳を依頼する際に、翻訳担当者の「母語」と「母国語」を確認することで、翻訳品質や翻訳会社を選定する一つの判断基準にすることもできるかと思います。

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