トライアル翻訳で注意すべき3つのこと

翻訳会社を選定する際に、皆さんはどのような手順を踏んでいますか。

まずはインターネットでキーワード検索を行い、いくつかの翻訳会社に問い合わせや見積もり依頼をすることが多いのではないでしょうか。

その際にトライアル翻訳を提案してくる翻訳会社も少なくないはずです。

このトライアル翻訳は非常に便利な反面、翻訳の良し悪しのポイントが判断しにくいため十分に注意が必要です。


トライアル翻訳とは

トライアル翻訳は、正式に依頼をする前に翻訳品質を確認するためのテスト翻訳です。400〜800文字程度を無償で対応している翻訳会社が多いようです。

事前に翻訳品質を確認したうえで、正式に依頼ができるのは依頼者からすると非常に安心です。ただ、一見便利そうに見えるトライアル翻訳ですが、実はいくつかの落とし穴が隠されています。

この記事では、トライアル翻訳を依頼する際に注意すべき3つのことをまとめてみました。




1. トライアル翻訳の依頼時点で、翻訳スケジュールを必ず確定すること

ここでのスケジュールとは、トライアル翻訳合格後、正式原稿を「いつ渡せるのか(依頼日)」と「いつ欲しいのか(納品日)」の二つのことです。

翻訳会社は受注した案件をフリーランス翻訳者に都度業務委託しています。翻訳者は複数の翻訳会社に登録をしており、自身のスケジュールに合わせて案件を各社から引き受けています。

翻訳会社が専門性などに合わせて翻訳者を選定できるのは大きなメリットです。しかし、翻訳者のスケジュールが埋まっていれば、その翻訳者を使うことができないデメリットを抱えているのです。

この仕組みでいけば、トライアル翻訳の品質に満足したとしても、正式依頼のスケジュール次第ではトライアルと同じ翻訳者に担当してもらえないケースが発生してしまいます。むしろ、優秀な翻訳者ほど案件を多数抱えておりスケジュールに余裕はありませんので、突然依頼をしても希望の納期で対応できないことも少なくはないのです。

そのようなことにならないように、トライアル翻訳を依頼する際には、実際の翻訳作業のスケジュール(依頼日と納品日)を確定する必要があるのです。つまりは、トライアル翻訳の担当翻訳者の優先予約をしておく必要があるというわけです。


2. トライアルの翻訳データを隅々まで確認すること

トライアル翻訳の目的は翻訳品質の確認ですので、翻訳会社はいつも以上に細心の注意を払って翻訳を進めています。そのため、よほどのことが無い限りほとんどのトライアル翻訳は一般的な合格レベルに達しています。

それでは、トライアル翻訳では何をチェックすれば良いのでしょうか。


その答えは意外とシンプルです。翻訳されたテキストを読むことに加え、翻訳者やチェッカーからのコメントを確認してみてください。


例えば、日本語で「大きな犬と猫」と記載があったとしましょう。

大きいのは犬でしょうか。それとも、犬も猫も両方と両大きいのでしょうか。

実はこの質問の答えは、日本語を書いた本人にしか分かりません。

よって、翻訳納品時には、「ひとまず、犬も猫もともに大きいとの意味で翻訳しています。解釈が異なる場合には修正しますので、ご連絡ください。」のようなコメントを付けて、最終的に依頼者に確認をしてもらう必要があるのです。

こうした「依頼者へのコメント」が多ければ多いほど、翻訳のリスクマネージメントがしっかりできた良い翻訳と言えるのです。



3. 翻訳会社の窓口となる担当者とよく話しをすること

2にも関連しますが、トライアル翻訳で重要なことは、翻訳会社のリスクマネージメント能力です。

翻訳会社担当者は、迅速かつ丁寧な対応をしてくれるだけでなく、持っている知識やノウハウを活用し、適切なリスクマネージメントができるかが重要です。

問い合わせからトライアル翻訳納品までのそれぞれの工程において、どれだけ皆さんに有意義かつ納得できる情報を与えてもらえるかを確認してみてください。この間で実績や経験を踏まえて様々な情報を提供してくれる担当者は、知識やノウハウが豊富で今後も皆さんの力になってくれるはずです。


まとめ

さて、トライアル翻訳依頼時に注意すべき3つのことをご紹介しましたが、いかがでしたか。

本来こうしたことは、翻訳会社がトライアル翻訳の際に伝えるべき事項だと思うのですが、残念ながらすべての翻訳会社がこうした提案をしてくれるわけではないようです。

そのため、トライアル翻訳を依頼する側でも正しい知識を持って、トライアル翻訳に臨む必要があるのです。

そうすることによって、トライアル翻訳を有効に活用し、必ずや優良な翻訳会社を選定することに繋がるはずです。