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「翻訳料金」と「翻訳分量」の算出方法


「翻訳料金」=「単価」×「分量」

翻訳料金は、翻訳の「単価」と「分量(ボリューム)」により算出されます。

単価は、分野や内容により各翻訳会社が決定しています。

分量は、「文字数」や「単語数(ワード数)」を基準とすることが一般的です。アラビア語など「文字数」や「単語数」が算出しにくい場合や書籍などの翻訳の場合などはページ数単位で分量を算出することもあります。

「文字数」と「単語数」の違いは?

「文字数」と「単語数」は言語の種類により使い分けます。日本語、中国語や韓国語の場合には「文字数」を基準に、英語やヨーロッパ言語のようにアルファベットで表記する言語の場合には「単語数」を基準にします。

「分量」の算出方法は?

また、「分量」の算出方法には、「原文基準」と「訳文基準」の2種類が存在します。「原文基準」では翻訳前、「訳文基準」では翻訳後の言語をもとに文字数と単語数を算出します。以前は「訳文基準」の翻訳会社も多かったような気がしますが、今では「原文基準」で算出する翻訳会社が多くなっているような気がします。「訳文基準」は翻訳後の分量を基準とするため、見積金額と請求金額に差が生じることがあります。個人的には、見積金額と請求金額が変わることのない「原文基準」での算出が明朗で分かりやすいと考えています。

「原文(翻訳前)」を「ソース言語」、「訳文(翻訳後)」を「ターゲット言語」と呼ぶこともあります。

実際の見積もりは?

見積もりの算出基準は、「単価」×「分量」ですが、必ずしも「20円×100文字=2,000円」となるわけではありません。

分量は文字数や単語数ではなく、各翻訳会社が「日本語400文字=数量1」や「200単語=数量1」のように各翻訳会社が設定する数量によって算出するケースも少なくはありません。

そのため、「単価」も「8,000円=数量1(日本語原文400文字)や「6,000円=数量1(英語訳文200単語)」のように設定されています。

例えば、「原文基準」で日本語から英語の「単価」が8,000円/400文字の翻訳会社に4,000文字の翻訳を、また、同様に英語から日本語に「翻訳単価」が6,000円/200ワード、1,000ワードの翻訳を依頼する場合には下記のような見積もりとなります。

 ・日本語⇒英語:8,000円(単価)×10(数量)=70,000円

 ・英語⇒日本語:6,000円(単価)×5(数量)=25,000円

翻訳以外に発生する料金

「特急料金」や「ミニマム料金(最低発注金額)」のほか、大規模プロジェクトには「プロジェクト管理費」、紙やコピー不可のデータでの原稿支給の場合には別単価を設定しているケースなどがあります。

まとめ

このように、「翻訳料金」の算出基準は各翻訳会社により異なっています。

ですから、見積もりを依頼する際には、各翻訳会社の詳細をしっかり確認し、金額を重視する場合には、同様の基準で比較検討することが非常に大切です。

また、翻訳会社の選定において、料金は大切な選定基準ですが、「安かろう、悪かろう」の翻訳会社も少なくはありません。

しっかりした翻訳会社を見極めるためには、「品質」と「料金」加え、依頼者側のニーズをきちんと把握したうえで最適な方法を提案してくれるなど総合的な視点で翻訳会社を選定していくことが非常に大切です。

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